20代女性向けアパレルブランドのリブランディングについて

2015年05月04日更新

20代女性向けアパレルブランドのリブランディングについて

Rola さん - ファッショニスタ｜日々お洒落の研究

個人的にここ最近、20代女性向けアパレルブランドの「リブランディング」が気になったのでまとめてみました。リブランディングはブランドイメージを大きくイメージチェンジすることですが、理由は恐らく客層の変化に合わせているものと思われます。ブランドができた頃にファンになった20代前半の女性客やスタッフたちが年を重ねたことに合わせ、ブランドも20代後半から30代向けに変化しているのでしょう。今回はマークスタイラーの抱えるブランドの変化についてです。

出典：flickr.com

マーキュリーデュオ

以前は可愛らしさを押し出したデザインが多く、パステルカラーや可愛らしい花柄をあしらった丈の短いスカートやワンピースが主流でした。ビジュアルプレスと呼ばれる美人ショップスタッフを広告塔にしブログなどで商品をアピールしていたことも印象的でした。

ですが客層の年齢があがってきたためか真相は不明ですが2014年からビジュアルプレスが続々と引退し、リブランディングが発表され、一気にイメージが変化。デザインは会社にも着ていけそうなシンプルでフェミニンなものに変化しました。スカートの丈も以前は背の高い人には着にくいほどの短さだったのに対し、現在はもはや膝丈と言えるほど丈の長いものばかりになってきています。

ラグナムーン

以前は20代前半に似合うカジュアルなデザインや淡くてスモーキーなパステルカラーのふんわりとしたデザインのワンピースなどが主流でした。

マーキュリーデュオと同様に2014年からビジュアルプレスが続々引退し、ブランドロゴがLagunamoonからLAGUNAMOONに変更。

デザインはクールな印象のシンプルなもの(悪く言えば地味なもの)が多くなり、色もモノトーンやネイビーなどダークトーンが主流になってきました。サイズ感も以前よりもゆとりのあるものが多くなったように感じます。

エモダ

カリスマプロデューサー兼イメージモデルの松本恵奈さんの影響力により大人気となったギャル向けブランドです。モードで斬新なデザイン、相当体が細くないと着れないような超タイトなスキニーが主流で、エモダのスタッフになれる女の子はカリスマ扱いになったほど。

2014年に松本恵奈さんがプロデューサーを辞められましたが、理由は「プロデューサーが年をとったからと言って、ブランドに年をとられたくはないから」とのことで、スタッフや客層に合わせてブランドイメージを変更したマーキュリーデュオやラグナムーンとは違うようです。

エモダは今も客層をギャルに置くスタンスは変えていないようですが、そうは言ってもデザインは以前よりも奇抜さは薄れ、痩せていない人でも着れるサイズ感に変わってきているように見えます。やはり松本恵奈さんの存在が大きかったのかブランド人気も以前よりは落ち着いてきているようです。

終わりに

個人の意見を多く含んだ内容ですので企業側の真意は明らかではありませんが、ひとりのファッション好きのカスタマー目線で見るとこの1年でマークスタイラーのブランドにはかなり変化があったように感じました。やはりいくら流行ったとはいえ客層の加齢やトレンドの変化に合わせ、商品だけではなくブランド自体も変化せざるを得ないのでしょうか。"

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